◆新【ハイレゾ】世代!スゴさと違いを独自分析!
話題の「ハイレゾ・サウンド♪」のスゴさと違いについて、独自の角度から斬り分析した感想を、色々と項目別に語ってみたいと思います。
※あなたもコレを知れば、「ハイレゾ」のスゴさと違いが分かる!
新【ハイレゾ】世代!High Resolution Generation
◆「ハイレゾ」とお聞きになって、既にご存じの方も多いかもしれませんが、時代の変化と共に、音(サウンド)の記録や再現方法もかなり進化してきました。
現在、私達の生活に確実に定着しつつある「ハイレゾ・サウンド」は、まさに次世代型ミュージックを創造して純粋に「再現」「表現」する為にも、欠かせない新技術が一般に標準化してきたとも言って良いと思います。
そんな「ハイレゾのスゴさと違いは、何なのか?」
まずは、「ハイレゾ」の基礎知識から順番に、お話ししていきます。
用語:【ハイレゾ】とは
◆「ハイレゾ」とはハイレゾリューション(High Resolution)の略語で、英語で「高解像度」という意味です。
そして、いま世間一般に「ハイレゾ」と言われているものは、「ハイレゾ音源」の事を指している事がほとんどです。
つまり、
「High Resolution 音源」=「高解像度の音データ」の事です。
【音源】とは、
ハイレゾ音源で録音された音データの事で、スタジオやコンサートホール等で録音されたマスター音源に、限りなく近い「96kHz/24bit」や「192Hz/24bit」の情報量で書きこまれた、音データの事を言います。
用語:【周波数[Hz](ヘルツ)とは】英:frequency
◆「周波数」とは
電気工学や音響工学などにおいて、電気振動などの現象が、1秒あたりに繰り返される回数の事を言います。
つまり、1秒間に繰り返す波の数の事です。
音響で使用される周波数とは、固体・液体・気体を媒体として伝わる振動であり、特に可聴域の周波数の振動の事を言います。
人の可聴周波数【可聴域】Andible range
◆人の可聴周波数は通常一般的に、20Hzから2万(20kHz)までの間と言われており、その周波数の幅を超える音に対しては、音の強さ(音圧)よりも小さく聞こえる事があります。
可聴域の違いを代表する例として、よく犬の可聴域で表現される事も多いですが、犬種によっては聴こえる音の周波数が、6万ヘルツまで聴こえると言われています。
具体的には、犬の訓練などに使われる「犬笛」(いぬぶえ)がまさにそれで、人間には聞こえない音、又は聞き取りにくい音を、犬だけが聞き分けられる事で知られています。
【音源品質の比較】 「CD」と「ハイレゾ」の違い
◆「ハイレゾ」の音源品質を、現在多く使用されているメディア、CD(コンパクト・ディスク)と比較して、その性能の違いを検証してみましょう。
【CD】コンパクト・ディスク
◆CDのデータ記憶容量は640MB(メガビット)または700MBで、音楽用CDとして録音すると、再生時間は約74分(74分42秒)です。
CDの性能を数値で表記すると、
PCM(CD)、 [ 44.1kHz / 16bit ]、705.6 [Kbps]
音源の種類:PCM(CD)
サンプリング周波数: 44.1 [kHz]
量子化ビット深度: 16 [bit]
1cH/1秒あたりの情報量:705.6 [Kbps]
という値で表記されます。
【ハイレゾ音源】の場合
PCM(ハイレゾ)、[ 96kHz / 24bit ]、2304 [Kbps] (CDの約3.3倍)
PCM(ハイレゾ)、[ 192kHz / 24bit ]、4608 [Kbps] (CDの約6.5倍)
◆1秒あたりの情報量をCDと比較して分かるように、「ハイレゾ」の方が、音源によって3.3倍~6.5倍の情報量がある事が分かります。
つまり、
情報量(=音の波の細かさ)の転送速度が、CDよりも3.3倍~6.5倍で、表現(再生)されているという事になります。
CD(コンパクト・ディスク)の録音再生時間が74分である理由について
【豆知識】
ここで一つ、小話をします。
◆CDの録音再生時間が「74分」で決まっているのは何故なのか?
それは、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの「交響曲第九番(第九)」が、CDに収まるように74分という長さにした、と言われています。
つまり、74分にしておけば大抵の曲は収まるだろうというのが、実際のところのようです。
【音】とは The sound
◆「音」とは、気体・液体・固体などを伝わって振動する波動(音波)の事を言います。
そして、「空気中の音の伝達速度」は、次の式で計算して表す事ができます。
「空気中の音の伝達速度」 = 340+(気温-15)×0.6 [ m/s ]
つまり、
音の速さは気温15度で、1秒に340メートル進むくらいの速さ。
を表しています。
俗に言う「音速」とは、まさにこの速度の事を言います。
【音で音】を消す Sound in the sound
◆音の伝達方法が分かったところで、
次はその空間(部屋やホール)での音の聞こえ方について、考えてみたいと思います。
まずは、ご自分の部屋やホールなどをイメージして頂きたいのですが、音楽を聴いている時にテレビや外の雑音が聞こえたりすると、当然聞こえにくくなったりすると思います。
それと、食事をしながらテレビを見ている時に、換気扇などの音で聞こえにくい、という事もよくあると思います。
その理由は、聞きたい音に対して別の音が邪魔をしているのですが、音を理論的に考えると、次の内容からも説明できます。
それは、環境問題でもある「騒音対策」について「音で音を消す」技術が、現在すでに開発されて来ています。
つまり、「騒音を音で消す」技術は、騒音に対してそれと全く同じ音を重ねて、音同士で無音に近づけるという技術です。
少し難しいように感じるかもしれませんが、プールで起きた波を想像してみて下さい。
波に対して反対側から同じ波が来ると、波同士が打ち消しあうというイメージが、想像出来ると思います。
音も同じで、「同じ音(音圧や波形等が全く同じ)同士がぶつかると、
音自体が消える」というのが、その原理です。
したがって、音楽やテレビの音が聞こえにくくなったりするのも、それと同じ現象だと考えられます。
【多重音声】Multiple voice
◆皆さんは、「ホーミー」というものをご存じでしょうか?
「ホーミー」とはモンゴルの伝統的な歌唱法で、一人の人が異なる二つ以上の音を出す技法のことなのですが、
その歌声の印象は、鳥の鳴き声や口笛のような感じに思えたり、うなり声のようにも聞こえたりします。
「ホーミー」のすごい所は、一人で多重の音を出せるという事なのですが、それぞれの音がほぼ全て、はっきりと聞こえる部分にあります。
その原理は、発声する基の音に加えて、整数倍の音を重ねて出すという方法なのですが、実は、もともと人間の声や歌の音域の中には、整数倍の音が含まれています。
しかし、普通の人には一つの音しか発声して聞こえない声や音を、彼らは複数の音を同時に、聞こえるように歌えるということです。
ところで以前、
◆テレビ番組などで見た事がある方もいるかもしれませんが、シンガーソングライターの松任谷由実さんも、多重音声(倍音)の持ち主だと言われています。
由美さんの歌声をモニターして周波数波形を見てみると、何層にも音が周波数別で同時に重なっており、まさに「ホーミー」と同じような声だという事が分かります。
それと由美さんの歌声は、1/fゆらぎ(エフぶんのいち)周波数の持ち主とも言われており、癒し(ヒーリング)の効果もあると考えられています。
つまり、いくつもの音同士が一定の条件で調和して重なり合うと、人が快適に感じたり、心地よい音に聴こえるという事です。
最後になりましたが、
◆クラシック音楽なども、様々な楽器の音の数で構成されていますが、それぞれの音がぶつかり合わずに、重なるように演奏されています。
私達が、あれだけの数の音を同時に聴いて心地よいと思えるのも、「音同士が違う形で共存している」からだと言えるでしょう。
新【ハイレゾ】世代!スゴさと違いを独自分析!まとめ
さて今回は、新「ハイレゾ」世代!スゴさと違いを独自分析!と題してお話させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
※今回のこの記事で少しでも、あなたの音楽への興味が広がりましたら嬉しいです。