ギターを始めたいけど、どんな種類のギターが有り、何を基準に選んだら良いのか分からない!という方の為に、外観や音色の特徴などしゃしいで分かりやすく解説します。
まず最初に予備知識です。ギターを大きく2種類に分けて説明します。
この記事の目次
「アンプラグド・ギター」と「エレキギター」
◆電気を使用せずにそのまま生演奏で弾く「アンプラグド・ギター」と、電気を使用して増幅した音をスピーカーで鳴らして弾く「エレキギター」の2種類があります。
電気を使用しないギターとは、「アコースティックギター」や「クラシックギター」等のことで、電気を使わない楽器全体の事を俗に「アンプラグド」と言うことがあります。
◆用語:【アンプラグド】(英:Unpluged) とは?
「プラグ(栓)が接続されていない」という意味で、つまり「楽器やスピーカーに繋ぐケーブルプラグが接続されていない」という事です。
一方、
◆「エレキギター」は電気(=電源)を使用して、様々なサウンドを出す事が可能です。
特徴はアンプ(増幅器)を使用してスピーカーから大小の音が出せるのは勿論のこと、エフェクター(音色を変化させる機器)を途中に接続することで、様々な音色を自由に奏でることができます。
それでは実際に、各ギターの特徴を見ていきましょう。
「ギター」の種類
アコースティックギター(アンプラグド)
ボディーは「スプルース」等の木素材から造られており、重量は一般的に非常に軽く、カラーリングも木目をそのまま表面にデザインされたものが多いです。
「ネック(首)」には「スチール弦」が張られており、音は歌謡曲やポップロック等、あらゆるジャンルで演奏されています。
クラシックギター(アンプラグド)
名前の通り「クラシック音楽」で使用されている他、「ラテン音楽」等でもよく使用されます。
ネックには「ナイロン弦」や「ガット弦」が張られており、音はスチール弦と比較すると、やわらかい音に感じられます。
>> 次は、【エレキギター】の種類を、順に見ていきましょう。
エレクトリック・アコースティックギター(通称:エレアコ)
アンプラグドのアコースティックギターに、電源を使用して増幅させる「ピックアップ(増幅器)」を内蔵したギターです。
ネックにはスチール弦が張られており、こちらも歌謡曲やポップロック等、あらゆるジャンルで演奏されます。
特徴的なのは、ボディー素材の響きを重視するアンプラグド・ギターと比べてみると、本体の素材もプラスチック製で、ネックの根元の部分が削られた形のものも多く、カラーリングも少し個性的な色のものが多いです。
ストラトキャスター Stratocaster
外観・重量的にも非常に持ち回りやすく、サウンド的にも非常にバランスの取れたギターです。
システム構造は「シングルコイル」の「ピックアップ」を3つ搭載したものや、「ハムバッカー」と組み合わせた物など、色々なタイプがあります。
総合的にあらゆるジャンルで、クセの無い演奏が可能なのが特徴です。
用語:【シングルコイル】とは エレクトリックギターに使用されるパーツで、1重のコイルで巻かれているピックアップのこと。
用語:【ピックアップ】とは 弦の振動音を拾って、電気信号に変換するパーツのこと。
用語:【ハムバッカー】とは シングルコイルのピックアップを、2個並べたピックアップのこと。
テレキャスター Telecaster
ストラトキャスターと並んで非常に持ちやすく、外観的にも「レトロ感」のあるスッキリとしたボディーが特徴です。
奏でるサウンドは鋭く歯切れの良い音を出すことができ、その構造は「ボルトオン・ネック」という方式で造られています。
※用語:【ボルトオン・ネック】とは ボディーとネックを、ボルトで繋いで固定する方法のこと。
レスポール Les Paul
ギターメーカーの「ギブソン社」が1952より製造販売している、エレキギターを代表する世界的に有名なモデルのひとつです。
特徴はボディー部分の木素材が独自の構造で造られており、本体重量も他のギターと比べてやや重く感じます。
その分、音もパワフルで重厚な音を出す事が可能で、ポップな「バラード」から「ハードロック」や「ヘヴィーメタル」等、幅広いジャンルで演奏されています。
それと第二の特徴でもある、「ハムバッカー(ダブルコイル)」と呼ばれるピックアップを搭載している事が、レスポールがパワフルで重厚な音を出せる理由でもあります。
SG(Solid Guitar)
「SG」とはソリッドギター(Solid Guitar)の略で、ボディーの空洞の無いギターの事を言います。
特徴は上下均等に張り出した、角のような形がとても印象的で、ボディーの厚みはレスポールよりも薄く軽く造られており、ステージなのでも持ち回りの良いギターです。
そして、サウンドはレスポールに並んで、音抜けの良い厚みのあるパワフルな音が出せます。
フルアコースティック Full Acorstic
ボディーの構造がアコースティックの様に、完全に空洞になっているのが、フルアコースティック(エレキギター)です。
そして、外観的に非常に存在感のあるギターで、高級感あふれるデザインになっています。
演奏ジャンルは「ロカビリー」や「カントリー」等で演奏され、コード演奏でも非常にクリアーで美しい響きの出せるギターです。
セミアコースティック Semi Acorstic
フルアコースティックと比べて厚みも薄く、内部空洞が少ないのが特徴です。
空洞が少ない分「ハウリング」が起こりにくく、「ブルース」や「ジャズ」といったジャンルで演奏される事が多いです。
変型ギター(フライングV、ファイヤーバード等)
文字通り、形の変わったギターの事です。
変型ギターの代表としては、Vの形をした「フライングV」や、「ファイヤーバード」といったタイプがあります。
その他にもコウモリのような形をしたものや、様々な形のギターがありますが、そのサウンドは低高域ともに重厚で派手な音を出せる物が多く、「ハードロック」や「ヘヴィーメタル」などで演奏される事が多いです。
「ギターの選び方」まとめ
色々な種類のギターについてご説明させていただきましたが、ますます迷ってしまった、という方も多いかもしれませんね。
そこで、あなたが演奏したいジャンルに合った「ギター」を選ぶ、おすすめの方法をお教えします。
それは、あなたが好きな「ミュージシャン」や「バンド」が、実際に使用しているギターを選ぶという方法です。
そのギターのメーカーやタイプが分かれば、実際に楽器屋さんで弾いて聴かせてもらうのも良いでしょう。
しかし、プロミュージシャンの使用しているギターは、特注品という事も多いので、今回の記事を参考にして、タイプを見分ける必要があるかもしれませんね♪
ご講読ありがとうございました。